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2006年10月8日発行 第9号

ジリツ! レイ!

NPO法人レイ


NPO(特定非営利活動)法人レイ
自立生活センター レイ
(自立生活プログラム ピアカウンセリング 自立生活体験室)
重度身体障害者ITサポートセンター
東京都指定養成研修事業所
東京都指定障害福祉サービス事業(居宅・外出)
デジタルデザインプリントshopレイ
〒173-0024 東京都板橋区大山金井町27-8
TEL03-3554-6122 FAX03-3554-6125
http://homepage3.nifty.com/npo-lei
E-mail:npo-lei@nifty.com


 いよいよ10月になり、自立支援法が本施行されます。皆さんの暮らしはいか
がでしょう。私たち、NPO法人レイ(自立生活センターレイ)は、重度障害者
の自立生活を維持することを目的にこの1年、自立支援法案と戦ってまいりまし
た。そして、どうにか介護支給量の維持ができるところまでこぎつけました。で
も、私たちのように声を上げられる障害者は数少ない中で、自立支援法が施行さ
れることになり、やむなく今まで通っていた施設をやめざるを得なくなる人や、
急激にホームヘルパーの受給時間が減ってしまって困っている人は、相次いでい
ます。自立支援法は、私たちの生活を脅かすための法律ではないかと今もって思
い知らされています。本当に私たちが、しっかりと物申していかなければならな
いと思います。板橋区では、自立支援法の問題をきっかけに、障害者自身の連帯
が、少しずつ出来てきていることを実感しているこの頃です。一人の声が小さく
ても、みんなの声を集めれば、私たちの暮らしやすい社会が絶対作れると信じて
います。
 10月は、NPO法人レイの一大イベント『レイ 障害者CGアート展』が来
たる21日〜27日(10:00〜19:00)まで(当事務所)開催されるた
め、今準備に余念がありません。皆さん、是非ぜひ見にいらして下さい。全国の
障害者CGアーティスト達の作品を集めました。というのが、レイの現状です。
                                原田


「駅にエレベーターが、1基ついてこれだけ便利!」
 今年7月末、都営三田線「板橋区役所前」駅上り方面にエレベーターができた。
以前上り(巣鴨)方面に行くときは一回、エスカル(階段昇降機)とエスカレータ
ーで下り(西高島平方面)ホームに向かい、それからまたエスカルで線路を潜って
上りホームに行っていた。(駅員の方、3人位に手伝って頂きながら、その間約1
0分。)それがエレベーターの存在で、地上からホームまでの所要時間が約10分
の1に減り、駅の方にもあまり手を貸して頂かなくても良くなった。
 また以前は、西高島平方面から板橋区役所前まで来る時、上記のような線路潜り
はやりたくないから、ひとつ先の新板橋駅(上り、下り線の中央にホームがある)
で上り線から下り線にわざわざ乗り換えそして板橋区役所前に引き返して降りてい
た。しかしこれもエレベーターが出来たお蔭でそういう無駄な、動きをせずに済む
ようになった。これは画期的なことだと思う。
 最近(板橋地区周辺限定話)この駅をはじめ、東武東上線の中板橋や、北池袋の
両駅にエレベーターが付き、今まで以上に車イスで利用しやすくなった。
                                 すなみ


障害者自立支援法と私たちの闘い
 4月に自立支援法が施行され、10月の本施行にあわせ、またも板橋区は24時
間介護に難色を示し始めました。
この一年私たちは24時間介護を死守するためだけに、闘ってきたという気がしま
す。それはすなわち、私たち自身の命を守るための闘いだからです。以下は私たち
の訴えのビラです
障害者自立支援法に異議あり
 区民の皆様へ
 私たちは「いたばし長時間介護を要する重度障害者の会」です。
 昨年、国会に上程された自立支援法案は郵政民営化の関連で一度廃案になり、総選挙で自民党の圧勝をもって再度上
程され10月に可決されました。それから具体的な政省令もないまま、当該当事者の声も聞かないまま、今年4月から
施行されてしまいました。
 この施行にあたり、以下のことが懸念されます。
1.板橋区は最重度の全身性障害者に対し、現行のサービス水準を落とさないという(区議会全会派一致の)議決を厳
守するかどうか、いまだ不透明のままです。本年10月までのみなし期間に新たな判定を受け介護時間を減らされるよ
うなことになれば、私たちは生活ができなくなり、命さえ脅かされることになります。
2.応益負担の名の下、これからあらゆる福祉サービスを使うことに、お金を払わなくてはならなくなりました。たと
え負担上限が設定されているとしても、住民税課税世帯で3万7千200円を徴収され、非課税世帯低所得区分1で、
1万5000円、低所得区分2で2万4600円に上る負担金を徴収されます。私たちは重度障害者の多くは年金、手当の
みで生活をしています。このような出費を強いられることは経済的にも生活を脅かされることにつながります。他区に
おいては、さまざまな自治体オリジナルの減免措置が採られてはおりますが、独自の対策を講じていないのが板橋区を
はじめ、4区だけです。他の19区は一律3%減免であるとか、課税世帯でも、50%自治体が負担するという画期的
な減免策を講じているところです。板橋区はなぜ東京都の3%軽減策と社会福祉法人減免だけで善しとするのでしょう
か。
3.ヘルパーの資格制度の問題。国はヘルパーの資格を「介護福祉士」に移行する考えを示しています。また3級や、
みなし資格者の報酬を30%減額することで、事業者が雇用しなくなるように誘導していますが、これをやれば、ヘル
パーは、激減することは目に見えています。1級であれ3級であれ、介護福祉士であれ同じ介護サービスを行うのです。
そこに国が報酬格差をもちこむということが、介助の質を高めることになるとは全く思えません。また、報酬単価が今
年10月からさらに下がりますから、やり手がいなくなるのは目に見えています。この問題ひとつ取っても私達の生活
そのものが脅かされるということは明白です。それに対し地方自治の精神を生かさない板橋区の、国の決定に対して異
論を挟まない態度にはがっかりさせられます。
4.入院時におけるヘルパー派遣について。区は、入院時の完全看護によって24時間介護がかなえられると捉えている
ように思われます。トイレに行きたい、のどをうるおしたい、体位を変えたいといった場合、ナースコールをしたくて
も出来ないのです。もちろん病状の急変なども知らせることが出来ません。つまり長時間介護を必要とする障害者の多
くは、見守りなどの付き添い介護が不可欠なのです。看護は医療的な措置を行うものであり、介護というのはその他多
くの行為が含まれるということを、最重度の障害者に即して考えていただけないことは残念なことです。
 また重度障害者にあっては入院治療を拒否される実態があります。多くの病院の場合、重度障害者を入院させる際に、
看護師の不足や、障害の理解に乏しいため対応できないと言われています。そして医療機関側から入院時の介護を特別
に要請されるケースも少なくありません。つまり医療機関もそれを望んでいるのです。常時介護を必要としている障害
者にとって、慣れているヘルパーに介護を頼むことは、居宅であれ入院時であれ当然のことではないでしょうか。
 急病で救急車を呼び、常日頃通院している病院でさえ拒否され、5か所6か所とたらいまわしにされ、仕方なく解熱
剤だけをうち、自宅療養を強いられている障害者が存在するという現実を認識していただきたいと思います。
新制度発足にあたり、重度障害者が安心して入院できるような介護体制を、板橋区として確立されることを望みます。
 この4項目の問題は国だけではなく、地方自治体の裁量権の範囲に属しており、板橋区には早急な対応を望みます。
区民の皆様にはご理解をいただき共に考え共に訴えていただけることをお願いいたします。
                                いたばし長時間介護を要する重度障害者の会
 実力行使も辞さないという強い決意で、対区交渉にいどみました。当日は
業務の終了した区役所ロビーで横断幕を掲げ、拡声器を使いアピールを行い、
ビラを配りました。
そのときの報道関係に要請したビラです。
報道各社様
 はじめまして。いたばし長時間介護を要する重度障害者の会の原田華代と申します。突然かつFAXでのお願いです
がお許しください。(私たちのほとんどのメンバーは電話で話ができません)
 私たちは東京都板橋区で、24時間365日ホームヘルパーにより介護を受けてくらしている重度障害者です。
ご承知の通り、障害者自立支援法がこの十月から本施行されます。これを期に板橋区は24時間介護を受けなければ生きて
いけない重度の障害者、たった数人にねらいをしぼり、24時間介護を打ち切り、その生活を奪おうというのです。
 8月31日午後3時より区役所11階で区の説明を受けますが、その後撤回するまで座り込みを続ける決意です。
 ぜひとも、報道の皆様にこの件を取材していただき、市民に問うていただきたいと考えます。必死な思いで区民に訴
えていきます。そして命をかけて闘います。どうかよろしくお願いいたします。
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 東京都板橋区では10年程前から介護の24時間体制の必要を認め、障害者支援費制度のもとでは区民数名に24時
間365日の介護支給を行なってきました。
 それまでボランティア、友人の介護に支えられながら長く続けてきた地域での自立生活は、支援費制度のもとで、公
的な介護制度へ移行され、同時に介護者は、介護事業所の派遣するホームヘルパーにかわりました。少なからず別れが
ありました。さびしさの中でも、それから3年半、私達の地域生活は軌道に乗るものと思われました。
 しかしここへ来て板橋区は24時間介護保障の打ち切りを宣言しようとしています。私たちは24時間介護が
なければ生きていけないことを知っているはずの板橋区がなぜこのような暴挙にでるのか、高齢の家族のもとへ、入所
施設へ戻れと言うのでしょうか。
毎年1つか二つの自治体が新たに24時間介護をはじめています。板橋区はもっとも早い時期に24時間介護をはじめ
ました。このまま区のなすがままにしてしまえば、全国ではじめて24時間介護を放棄する自治体になります。
これは、わが国における介護者なしに生きていけない最重度障害者の未来に決定的な意味をもちます。皆様のご協力を
お願いいたします。
 私たちの介護支給量の現状を守るためだけに費やした日々ではありましたが、
数回の集会シンポジウム、板橋のメイン商店街でのデモ行進、区議会議員への
働きかけと議決、区当局との度重なる交渉、他の障害団体との協働行動等を続
けることで、24時間介護問題への認識は広がりつつあると思います。
これから、望むものは皆地域で生きられる板橋区を目指し、さらに闘いの裾野を
広げて行かなければならないと考えます。


☆レイ障害者CGアート展開催!
この日、障害者たちの体から迸る何かをあなたは見るはずです。
言葉はいらない、黙って観るべし!


編集後記
 『レイ 障害者CGアート展』が皆さんと私たちの出会いの場にしたいので、
普段絵を見ない人も一度『フラっと』こちらの会場に遊びにいらしてください。
                                すなみ

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